鎌倉シャツのパターンオーダーシャツ（MADE TO MEASURE）をレビュー

ビジネスシャツにちょっといいものを着たいと思ったときに、ほとんどの人が検討するシャツメーカーといえば鎌倉シャツですよね（たぶん）。

全国6都府県に店舗があり、オンラインショップも充実しているので手に入れやすく、シャツは高品質で手ごろな価格帯。日本のビジネスシャツをリードするメーカーです。

 

今回はそんな鎌倉シャツのパターンオーダーシャツ（MADE TO MEASURE）をレビューします。

すでに鎌倉シャツの既成シャツを持っていてオーダーに興味がある人、またはこれから鎌倉シャツを買おうと思っている人の参考になれば幸いです。

 

今回の注文したもの

 

MADE TO MEASURE（MTM）をオンラインストアで注する

鎌倉シャツの既製品はすでに何着か所有しています。だから、それをベースにサイズを決めれば行けるだろうと安易に考え、オンラインストアでいきなりオーダーをしてみました。

店頭ではプロのスタッフが採寸してくれるので、本来は実店舗へ行くのがおすすめです。在宅勤務中心＆実店舗が家から遠いので…

 

生地決めで知識を深める

MTMでは最初に生地を決めます。

 

これがとにかく楽しい！

 

生地の種類は400種類以上あります。これだけの生地の中から自分だけの1着に使う生地を探す。となると「それぞれの生地にどんな特徴があるのかな？」ということが気になりだします。

 

生地知識の入門として鎌倉シャツのこのWEBページで勉強してみます。知らないことだらけであったことに気づくと同時に、やはりきちんと知ると奥深くて面白い。

既製品を買っているときは「色と柄」でしかシャツを選んでいなかった素人の私。今回の生地選びでブロードとオックスフォードの違いを初めて知るくらいのレベルでした（誰でも知ってそう）…

 

こういった知識って大事ですよね。自分の着るものを語れる。自分がなぜこの素材を選んだのかを説明することができる（説明を求められる場面はないです）。ファッションなんてある程度の清潔感を整えさえすれば、あとはほとんど自己満足。でもその自己満足の度合いを高める、気分を上げるためには「語れること」は大事だと思います。

それにきちんと説明できないものを着ているとやっぱり似合わない。「こういう理由でこれを着ている」と自分の中で納得できていない服は、どこか違和感が出るものだと私は思います…

 

…めちゃくちゃ脱線しました…すみません

 

とにかく「仕事のあらゆる場面で着られるベーシックで上質なシャツが欲しい」と思っていたので、今回は「ドレスシャツの代表的な素材」であるブロードを選択。「上質な」ということで少し価格が高い海外ブランドの生地を試してみました。

 

襟型はフランチェーゼを選択

襟型も種類が多いです。全部で12種類。

ちょっと悩みましたが「フランチェーゼ」という襟型を選択。

フランチェーゼは「ノータイでも決まる」として登場した襟型です。

 

私は基本的にネクタイをして使うことをイメージして注文するつもりでした。でも、仕事帰りにどうしてもネクタイを外したいときもありますよね。そんなときにネクタイをとってもだらしなくならない。そこに魅力を感じてフランチェーゼを選びました。

 

本当にノータイで行けるのかどうかは、本記事後半で紹介します。

 

既製品のおかげでサイズもわかりやすい

前述したとおり、鎌倉シャツの既製品は何着か所有しています。そのシャツを着ているときに「もうちょっとこうなればいいな」と感じた部分に補正をかけていきます。

 

また、オンラインストア内にも「サイズの選び方」が詳細に書かれています。仮に既製品のシャツを持っていなくても、自分で首回り・裄丈・胸囲を測ることで選ぶべきサイズがわかるので安心です。

 

さすがは鎌倉シャツ！！

 

私は既成品の着用感と「サイズの選び方」をヒントに注文するサイズを微調整し、決定しました。

参考までに既製品のサイズと今回オーダーしたサイズを載せておきます（参考になるのかわかりません）。

	着 丈	肩 幅	裄 丈	胸 囲	腹 囲	首 周
既製品	78	45	86.5	106	92	38.8
今回	83	47	85.5	110	96	38.5

既製品では、何度か洗濯して縮んでくると肩・胸・腹のあたりがきつくなってくるのを感じていました。実際の自分の身体を計測しつつ、そうした着用感を元にサイズをほどこしました。

 

 

親切でわかりやすい注文ページ

鎌倉シャツのMTMは生地や襟型を選択していく過程が本当のオーダーのように楽しいです。

そうなる秘密は注文ページのわかりやすさにあります。生地も襟型もサクッと直感で選択していくことができ、操作に迷うことがありません。

 

余計なことでストレスがかからないような配慮も、顧客に寄り添った商品を展開する鎌倉シャツならではだなーと思ったポイントです。

 

商品到着｜外観と着用感

注文から13日後、自宅に到着しました。早速開梱していきます。

 

外観レビュー

箱を開けると明細表とともに「COTTONシャツのお手入れのご紹介」と「白洋舎クリーニング無料券」が入っています（白洋舎は最寄り駅にあるのでありがたい）。

 

生地は「i cotoni di Albini」。シャツについているタグに生地の説明が記載されています。

「美しい織物は最高の原材料選択と完璧な生産管理を通じてのみ成り立つ」ゆるぎない彼らの理念のもと、また１つ鎌倉シャツだけの素晴らしい素材が完成しました。綿花畑の所有から紡績までを手掛けるi cotoni di Albini社へ別注した糸を日本の織布産地、兵庫県西脇で丁寧に織り上げました。

※付属のタグに記載

私の浅い知識ではこれがどれほどすごいことなのかはわりませんが、「とにかくいい生地なんだよ」と言いたいことは伝わりました…知識・センス・読解力が貧弱ですみません。細かいことはわからないけれど着るモチベーションは上がります！

 

まずはハンガーにかけて吊るしてみます。

写真だとよくわからないと思いますが、生地のなめらかな質感が最高です。ずっとさわっていたくなる。100番手双糸の適度なつや感はビジネスシーンには最適です。

 

フランチェーゼのシャープに伸びる襟の長さがいい感じです。

 

着用感レビュー

サイズ選択はうまくいったと思っています。洗濯することで少し縮むので、最終的なサイズ感はこれからですが。

 

特にいいなと思ったのがジャケットを着たときの襟の収まり具合。

襟がハネたり浮いたりしないように計算されている襟型で、ジャケットを着るときれいに収まってくれることがわかります。

 

また、フランチェーゼの襟型はベストを着たときにも力を発揮します。

足の短い襟だとベストの上にシャツの襟が来てしまうことがしばしばありますが、フランチェーゼは動き回っても襟が出てくることはありませんでした。

 

では、ネクタイを外すとどうか？

襟の開きがきれいですね。「ただネクタイを外しただけのだらしない感じ」はなく、シャツ単体でもサマになると思います。

 

次にノーネクタイにジャケットを羽織ってみます。

これもいい感じに収まりますね。

ただブロードの生地が薄く柔らかいので、時間が経つと多少ヘタってくるとは思います。オックスフォードなど、しっかりした厚みのある生地でも試してみたい襟型です。

 

ノーネクタイで使えることも特徴のひとつですが、ジャケットやベストに対して収まりがいいことが私にとっては最も「いいな！」と思ったポイントです。

 

まとめ：すぐに次を注文したくなる鎌倉シャツのMTM

思い切ってオンラインストアでオーダーしてみましたが満足のいく結果となりました。鎌倉シャツのMTMはオンラインならではのサポートも充実していますし、既製品からサイズ感もイメージしやすくオンラインで課題になることを見事にクリアしていると思います。

 

WEBページ上でサクッと注文できて、さらに選択肢も膨大にあるので、早くも次のシャツを注文したくなっています…というか、すでに次を注文しました。

 

モノはもちろんいいんですが、スキマ時間にサクッと注文できてしまう。物欲を止めることが困難な時代になりましたね。