革靴の主な色といえば黒と茶色でしょう。もちろんネイビーやグリーンといった色の革靴もありますが、少数派ですし、特殊な色を使いこなすにはファッションの熟練度が必要です。
実際に私の所有する革靴たちもすべてが黒か茶色で構成されています。
しかし、黒と茶色、ざっくり2つに分けられたとしても、実際にはもっと多種多様な色味の差があります。
黒の革靴はそこまで大きな差はないと思いますが(少なくとも私の目ではわからない)、茶色は色味の幅が大きいです。
ダークブラウン、ミディアムブラウン、ライトブラウン、さらにはパリジャンブラウン、タバコブラウンなんて呼び名のつくブラウンもあります(どんな差があるの?と聞かれてもわかりません笑)。
そんな幅が広い茶色の革靴ですが、面白いことに「同じカテゴリーの色」でも差がでてきます。
その差がわかりやすいのがエドワードグリーンのダークオークアンティークカーフです。
これが個体によって結構色味に差がある!
そこで今回は私が所有する3足のダークオークアンティークの革靴の色味を比較してみました。
目次
エドワードグリーンのダークオークで茶色の奥深さを知る
初めてエドワードグリーンを購入したとき、202ラストのカドガンと82ラストのバークレーで悩みましたが、デザインの違い(セミブローグかパンチドキャップか)やラストの違いではなく、「茶色の濃さ」で選びました。
そのときは明らかにバークレーの色がライトブラウン寄りだったので、パンチドキャップのほうが好みだったにもかかわらずカドガンを選択しています。
それほどエドワードグリーンのダークオークは色味の幅が広いです。
カドガンの購入記事はこちら
手持ちのダークオークの差を比べてみた
基本的にビジネスで使うことを考えて革靴を買っているので、茶色の中でもダークブラウンなど濃い色のもの選ぶようにしています。
だからエドワードグリーンのダークオークもできるだけ濃い色を選んで3足購入してきました。
そんな濃い(と思われる)ダークオークの中にも色味の差がどれくらいあるのか?
実際に比較してみました!
手持ちのダークオーク3足はこちら
左からカドガン(ラスト202・サイズ7E)、バンバリー(ラスト82・サイズ7.5E)、ドーバー(ラスト606・サイズ7E)です。
パッと見た感じでは色味の差はそれほど感じませんね。
そりゃそうですよね。すべて自らの目で見て、できるだけ色が濃いものを選んだので。
ただ、よーく見れば違いが分かってきます。
よく見なければわからない時点で他人にとってはどうでもいい…けれど本人は気になる。こだわりなんてそんなもんでしょう!
はっきりと違いがわかるカドガンとドーバー
違いがわかるように2足並べてみます。
どうでしょう?
明らかに右のカドガンのほうが濃い。多少使用回数は異なってきますが、入れているクリームも同じものなので、もともとの色の差が大きいと思われます。
ドーバーは比べてみると赤みが強いですね。
ひょっとしたらエドワードグリーンは外羽根Uチップというカジュアルなデザインに合わせて、ダークオークも少し明るめの色を選んでいるのかもしれません(サンプルが少なすぎて事実無根)。
いい勝負のカドガンとバンバリー
続いてカドガンとバンバリーを並べてみます。
どうでしょう?
なかなかの接戦となりました!(なんの勝負をしているのか?)
それでもやはり茶色の濃さではカドガンが優勢ですね。
やはりチャッカブーツという若干カジュアル寄りのデザインに合わせて明るいものを選んでいる?(いや、たぶんたまたま)
これまたいい勝負のドーバーとバンバリー
最後に最下位決定戦(表現が悪い)!ドーバーとバンバリーを並べてみましょう。
どうでしょう?
これもなかなか熾烈な戦い!(競い合ってはいない)
ドーバーは赤みが強く、バンバリーは落ち着いた茶色といったところか。
色の濃さではバンバリーに軍配があがりました。
ダークオーク色の濃さ選手権!結果発表
手持ちの3足の色の濃さを比べた結果は下記のとおりでした。
優勝:カドガン
準優勝:バンバリー
最下位:ドーバー
ほんとうにたまたまだとは思いますが、靴のデザインのカジュアル度によって並んでいます。ダークオークの色は、デザインのカジュアル度によって決められているんじゃないだろうか…(たぶん気のせい)
まとめ:同じ革でも同じじゃない=茶靴選びの難しさと楽しさ
同じダークオークで、なおかつ注意深く「できるだけ濃い色」のものを選んでいても、これだけ色の違いが出てきます。
だから「こんな茶色がいいな」という理想の茶色を持っている人は、エドワードグリーンのダークオークを通販で買うことはおすすめできません。
やはり現物を見て「これだ!」と思うダークオークを手に入れるべきでしょう。
反対に「今回はどんな色味かな」と楽しみにできる人は通販で買って、色の違いを楽しむのもありですね。
同じ革なのに多種多様。
だから茶靴は選ぶのが難しい。
だから茶靴は履くのが楽しい。
靴をデザインやラストを基準に選ぶことはもちろん基本ですが、ときには「色の濃さ」に注目して選んでみると、より革靴ライフが楽しくなるでしょう。
まあ、その分、「同じドーバーでももうちょっと色の濃いのが欲しい」とか、物欲にも際限がなくなってしまいますが…