3月に入るとまだまだ朝はまだまだ寒いですが、昼間は20度を超えるような日もあります。そのときに冬物のジャケットを着ているとちょっと暑いときがあるし、見た目も春の明るい感じに反して重たくなってしまいます。
春には春の服装が必要!
と思って昨年2021年の春にゼルビーノでジャケパンを作りました。
目次
春物は素材に何を選ぶ?
今回もゼルビーノの優秀な店員さんに様々な生地を提案してもらいました。
生地選びがとにかく楽しい!そんなゼルビーノについては過去に書いているのでぜひご覧ください。
多種多彩な生地の素材構成
春夏物のジャケット生地を出してもらうと、その素材の多彩さに驚きます。
スーツ・ジャケットの定番であるウールひとつとっても、通気性・耐久性が高いフレスコといった春夏に適した生地があります。
そして春夏の定番の麻や、コットンを使った生地、それらの素材が混紡されたものあり、さらにはその比率も様々!
その素材感で選ぶことが春夏物の楽しさなのかなと思います。
春に着ることを想定して選ぶ
盛夏を想定すると相当薄い素材のジャケットしか検討できなくなってしまうので、今回は春に着ることを想定しました。
春先の早朝の寒さをしのぎつつ、昼間の暑さにも対応し、なおかつ春っぽさを感じる色合い。
なんだか贅沢で面倒な客ですが、ゼルビーノの店員さんは一緒になって楽しそうに考えてくれるのでやはり最高。
ジャケット生地はある程度の厚みを持ったものを選択し、昼間にジャケットを脱いでもサマになるようにベストもオーダーしました。
実際に作ったジャケパンがこちら
最終的に選んだジャケット生地は「ウール50%、シルク30%、コットン20%」の混紡生地。ベストは「リネン61%、コットン39%」の混紡生地。スラックスは「ウール55%、リネン45%」。
意識して選んだわけではないですが、多彩な素材が終結。素材のオールスター(?)です!
グリーンのジャケット
グリーンをベースにブルーの大柄なペーンが入った生地。ジャケットだけでみると結構派手ですが、組み合わせて着ると馴染んで落ち着いた雰囲気に(なっていると思ってます)。
春物らしくざっくりした生地感です。シルクも入っていますが、変な光沢は出ておらず、落ち着いたトーン。
素材にコットンが含まれていることもあってか、生地そのものはしっかりとした厚みがあります。盛夏に着るのは厳しいですが、中途半端な春の気温にはちょうどいい感じです。
生地はイタリアのカルロ・バルベラ。
とはいえイタリアらしい柔らかい生地ではなく、しっかりとハリコシがあるジャケット生地です。
シンプルなネイビーのベスト
ジャケットの柄がはっきりしているので、ベストはシンプルに。
ジャケットのブルーの色を拾ってネイビーを合わせています。
リネンが入っていますが、コットンが主なのでしっかりと厚みがあります。
その分こちらも盛夏に着るのは厳しいかもしれませんね。ネイビー無地なので汎用性は高そうですが。
過去最高の快適さ!ウール・リネンのスラックス
個人的にもっとも気に入ったのが、このスラックス。
リネン100%だと結構しわになるので使いづらい。「しわ=味」だとは言っても、その味をうまく着こなせるセンスが私にあるとは思えない。
そこでこのスラックスの素材はウールとリネンがおおよそ半々で構成されています。ウールの復元力でしわになりづらく、なおかつリネンの清涼感を併せ持つ最強の春夏スラックスだと思います。
この生地を作っているのはやはり安定のカノニコ。ゼルビーノにはベージュとグレーの2色が在庫としてありました。どちらもどんなジャケットにも馴染む色合いなのでスラックスだけオーダーするのもおススメです。というか2本目を作ろうと思っています。
ちょっと話はそれますが、ゼルビーノのスラックスの仕立ての良さを最近感じています。朝外出して、夜帰ってきたときのしわの入り具合が他のスラックスと全然違う。明らかにゼルビーノで仕立てたスラックのしわが少ない!
写真はゼルビーノで仕立てた別のスラックスですが、1日座ったり、歩いたりしまくってもほとんどしわにならない。
身体に合っていて、それでいて窮屈さはまったくない。
これがラグジュアリーラインの力なのか…おそるべし!
まとめ:それぞれの季節に着たいと思えるジャケットをそろえる
日本ほど四季がはっきりしている国はないでしょう(というほど外国を知らない)。であれば、それぞれの季節に「着たい!」と思えるジャケット・スーツをそろえたいですよね。
「この季節になったらあのジャケットが着られる!」
その興奮が季節の変わり目に仕事へ向かうモチベーションを高めてくれます。
そんな洋服選びの楽しさを体験できるのがゼルビーノ。
「着たい」と思える服に出会える場所(どんどん散在する場所)です。