革靴を知れば知るほど、どうしても本場であるイギリスのメーカーばかりに目がいってしまいます。
ところが私たちが新品の海外製品を手に入れるには、
・誰かが輸入してくれたものを購入する
・個人輸入する
・現地に行って購入する
くらいしか手段がありません。
そうなると当然余分なコストがかかります。
輸入業者の中間マージン、個人輸入の関税、現地へ行く渡航費などなど…
それを考えると国産の靴こそコストパフォーマンス最強なのでは??
そこで日本の靴でも高価格帯の商品をそろえる三陽山長(公式HPへ)に目を付けたのです。
今日はそんな三陽山長の勘三郎をレビューします。
三陽山長・勘三郎
今回紹介する靴:三陽山長・勘三郎
ブランド:三陽山長
モデル名:勘三郎(Uチップ)
製法:グッドイヤーウェルテッド
サイズ:7.0
ラスト:R2010
カラー:ブラック
アッパー:カーフ
ソール:牛革
価格:105,600円(税込)
購入日:2019年9月
購入場所:東京ミッドタウン日比谷店
三陽山長にたどり着くまで:日本産の革靴が欲しい!
もうすでに冒頭で書いたとおりです。
「国産靴なら余計なコストかからないから安く質がいいものが手に入るんじゃね?」
「しかもその中で最も高価格帯のシューメーカーなら少し安価でエドワードグリーン にも匹敵するのでは…」
これが三陽山長に興味を持ったきっかけのすべてです。
もっともその「質」を見分けられるほど、私の目は肥えていませんが。
でも「きっといいものがあるはず」と向かったのが三陽山長東京ミッドタウン日比谷店。
お店の雰囲気を外から眺めると…
非常に敷居が高い雰囲気!!
その時は1人もお客さんがいなかったので、入店するのに勇気が入りました(いつもですが…)。
お洒落で広い四角い空間の辺に沿うようにして、芸術的な靴たちが並んでいます(記憶が曖昧ですが…)。
勇気を出して入店し、早速、下調べをしていた「勘三郎」を見てみる。
噂通りのスキンステッチ。
数多の英国靴たちと並ぶ逸品であることが、そのたたずまいからも伺い知れます。
「すみません。試着させてください」
とお願いし、サイズ7.0と7.5の勘三郎を出してもらいました。
まずは7.5から試着。
うん、結構いい感じにフィット!
やはり国産メーカー。日本人の足に合うように計算された木型で、フィット感抜群です!
「これは7.5を買おうかな?」
そう思いながら念のため7.0を履くと…
「こっちだ!」
冗談じゃなく履いた瞬間そう思いました。
タイトな感じがしながらも、より足に密着するその感触は不快なものではありません。
グッドイヤーの沈み込みも考慮すれば7.0が最善の選択なはず。
そこで店員さんにも確認。
丁寧にチェックしてくれて、「7.0をおすすめします」と私の背中を押してくれたので、プロの言うことを盲目的に信じてしまう癖のある私は気持ちよく買い物ができました。
英国靴に劣ることのない作りの良さ
購入した勘三郎がこちら!
見事なスキンステッチです。
R2010という木型が全体的に足にぴったりです。そして最もフィット感を演出するのはこのこぶりなカカト。
ラストがあっているのか、履いた瞬間、足にピタッと密着。
歩いても歩いても靴からの疲労はありません(根本的な体力不足はありますが…)。
オレンジヒール 日本橋店でハーフラバーを装着!
いかなる天候でもガシガシ履き続けています。
それを2年乗り越えた今の状況がこちら!
悪天候にも負けずに素晴らしい状態を保っています。
まとめ:エドワードグリーン!?いや、三陽山長!!
勘三郎の木型が私の足に合っているのか、通勤時の乗り換えの徒歩も軽やかに。軽やかすぎてむしろ走り出せるくらいです。
エドワードグリーンやガジアーノ&ガーリングと比較すると金額は安いですが、2年以上履いてみた感想としては「EGやGGと変わらない」でした。
革質などは「ちょっと劣っているのかな?」と思わないでもないですが、素人にはそこまで明確にわかりません。先入観でそう感じているだけかもしれません。
まあいっても10万円するので、質が高くなきゃ困るんですけどね。
雨の日に履いてもビクともしない。だから雨の日にも自分の好きな靴が履ける。だから雨の日の仕事のモチベーションもアップ!!
勘三郎との出会いが毎日をスペシャルに変えてくれました。
・エドワードグリーンみたいな靴が欲しい
・自分の足に合った靴が欲しい
・雨の日でも気兼ねなく履ける靴が欲しい
そういった人にとって三陽山長は試してみる価値が大きいブランドです!!!
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エドワードグリーン・ドーバーvs三陽山長・勘三郎|日英Uチップを比較してみた