革靴にハーフラバーを貼るべきか。貼らないべきか。
初めて本格靴を買った私の最初の悩みでした。
しかし、今では結論が出ました。
それは、
どっちでもいい。
「なんだよそれ!ふざけんなよ」
そう思った人いますよね。
でも本当にどっちでもいいと思うんです。
というか、考えても結論がでない。
なぜ、その結論(「結論がでない」という結論)に至ったか。
私のハーフラバーの歴史と今のハーフラバーを貼る判断基準について書きたいと思います!
目次
私のハーフラバー奮闘記
はじめてのレザーソール、ハーフラバーを貼るか悩み続ける
はじめて買った本格靴・マグナーニ(マグナーニの記事はこちら)。
そのときに死ぬほど悩んだのが、
「ハーフラバーって貼ったほうがいいの?」
でした。
事前の調査で私が欲しいマグナーニの革靴が「革底」ということを知りました。
そこで革底について調べていくと
「つま先が削れるからビンテージスティールをつけるべき」
「いやいや、床を傷つけるビンテージスティールは紳士的ではない」
「革底は滑りやすいから、ハーフラバーを貼るべき」
「いやいや、通気性を損なうから貼るべきではない」
などなど、いろんな意見が出てくる。
「どうすればいいんだ」
迷った私は買ったお店の店員さんに聞くことにしました。
買ったお店で店員さんは
「革のままがいいですよ」
とのこと。
店員さんいはく、
「だって、せっかくのレザーソールがもったいないじゃないですか」
とのこと。
「んんん?もったいない?ラバーをはらずどんどん削れて行くほうがもったいないのでは・・・」
と心の中で思いました。
しかし、プロの言うことだから・・・
さらに悩みが深まります。
ハーフラバーを貼るメリット・デメリットとは?
調べていく過程で知ったメリットは
■ すり減りにくくなる
■ 水が浸透しない
■ 滑りにくくなる
対してデメリットは
■ 通気性が悪くなる
■ 靴の返りが悪くなる
■ 履き心地が悪くなる
このメリットとデメリットを知ったうえで、最終的に出した結論は、
ハーフラバーを貼る
でした。
結果、
通気性の悪さは感じないし、返りが悪くなった感じもしない(マグナーニの製法のおかげかも)、履き心地の変化もない(この時はまだ革底ママで履いたことないけど)。
「なんだ、じゃあやっぱり貼ったほうがいいじゃん」
そのときの私はこう思ってました。
なので、次のクロケット&ジョーンズのオードリーを購入した時も、新品のきれいなオークバークソールのヒドゥンチャネル仕上げに、惜しげもなくハーフラバーを貼りました。
グッドイヤーウェルテッド製法の靴でもハーフラバーを貼ったところでデメリットは全く感じませんでした。
「じゃあ結論は『貼ったほうがいい』じゃないの?」
そう思いますよね。
でも、革靴にハマればハマるほど、試したくなるのが、レザーソールだったんです。
クロケット&ジョーンズ ベルグレイブで知ったレザーソールをそのまま履く心地よさ
「確かにハーフラバーを貼ればいいと思ったけど、一度レザーソールも試してみたい」
そう思った私は、クロケット&ジョーンズのベルグレイブ(チェスナット)を購入したときに思いきってレザーソールのまま履いてみました。
(ちなみつま先の削れを恐れてビンテージスティールを入れました。これも賛否両論ありますね…)
すると、一番感じたことが「履き心地の良さ」でした。
ハーフラバーを張った時にはない感覚があったんです。
言葉では言い表せないんですが(ブログなのに)、「この感覚好きだ」って思ったんです。
それとこれは全く根拠のないことですが、
レザーソールを履いている自分に「酔いしれました」笑
「俺、レザーソールの靴履いてるんだぜ!」
という誰に知られることもない自信。
結局ファッションなんてそんなものだっていうことですよね。
自分が気持ち良くて、人に迷惑かけなければいいんです。
でも結局貼ったよハーフラバー
ベルグレイブ(チェスナット)にはハーフラバーを貼らなかった私ですが、長く履いているうちにレザーソールはすり減っていきます。
そして、レザーソールを履く日は不必要に降水確率に神経質になりました。
「うーん、今日の降水確率は30%もあるからベルグレイブやめよう」
と、完全に天気予報に靴選びを左右されるようになっていたんです。
そんなベルグレイブを履いていったある日、靴底の感覚が変わりました。
凹凸のある地面を歩くときに、ソールがペコッとへこんだ感覚があったんです。
そう、靴底にもうすぐ穴があきそうなサイン。
穴が開いたとなるとオールソールをしなければならない。
オールソールとなると安くても1万円以上。
ここで急にケチになった私は、ハーフラバーを貼ることにしました(3,000円)。
あとからでもOKだよハーフラバー
私の場合、かなりすり減った状態でハーフラバーを貼りましたが、
その状態からでも全く問題なく貼ることができました。
オールソール直前でしたが、ハーフラバーを貼った後、3年がたちますが、まったく問題なく現役です。
おそらくハーフラバーを貼り替え続ければ永久にオールソールする必要はないでしょう。
まとめ:今のハーフラバーを貼る判断基準は?
その後に買った靴では、最初からハーフラバーを張る靴もあれば、張らないで使う靴もあります。
私の場合の判断はまとめるとこうなりました。
好きで丁寧に履いていきたいと思う靴
→ ハーフラバーを貼らない
雨の日にも活躍させたい。雨予報でも履いていきたい
→ ハーフラバーを貼る
たったこれだけ。
要はそのときの気分です。
「判断基準」なんて偉そうなものではありませんでした。
ごめんなさい。
「自分が気持ちいい状態にしておく」ってことが一番ですね。
天気のいい日にしか履かないレザーソールの靴も好きだし、
雨の日に耐え忍ぶラバーソールの靴も同じくらい好きです。
優劣はない。
これからも、自分がその靴を一番愛せる形で持っておくこと、それが一番大事!